今まで担当してきた企業様の採用例、求職者様の転職成功例を分類し、営業職からどのようなキャリアチェンジが可能なのかをまとめましたので、参考になればと思います。
前提として一口に人事といっても大きく3通りあります。
- 採用
- 労務
- 制度運用
今回は求職者からの人気の高い、①採用業務への転職例を紹介していきます。
【採用業務とは】
大きく分けると3種類
①企画的業務
事業部や経営ボードの意向を聞いて、採用計画を立てる。どの部署で何人採用するのか、予算はいくらかかるのか、どのツールを使って採用するのか、など採用フロー全般を企画検討する仕事。
②対人業務
面接や企業説明会、求人メディアとの打ち合わせなど。
③バックオフィス業務
面接の日程調整や書類選考など。
【採用業務に求められる力】
①論理的思考力
一言でいうと当事者意識の高い人。重要な経営リソースの一つ「ヒト」の採用は
今後の会社経営そのものに影響を与えるといっても過言ではない重要な仕事。
ロジックツリーなどのフレームワークを駆使しながら現状の問題点をあぶりだし、
社内承認を受け運用に移していく。経営ボードや現場の幹部に提案するのはかなり緊張するけど、
それ以上に会社を良くしていきたいという想いが強い人には向いている。
②タスク処理能力
正直私は本当にできないし苦手な分野。人事の業務は8割が事務作業といっても過言ではない。人と関わらない仕事のためやりがいは感じづらいし、納期は自分で決めるため自律できる人ではないと厳しい。
求職者からの質問回答が間違っていたら後々大問題に発展するため、ミスなく迅速にタスク処理できる能力が求められる。
③向学心
人を見抜く力に無くてはならない要素。候補者がどんな仕事・経験をしてきて、何に悩み、何を得意とし、何を考えて就職・転職活動しているのかを知るためには圧倒的な情報量が必要。優秀な採用担当者はどんな目で求職者を見ているのかというと、
・メールアドレスがキャリアのドメインだなぁ。PC弱いのかな。
・今の仕事は金型部品の営業かぁ。基本的にはクライアントから図面預かって現場に流すだけだけっぽいから、技術的な知見はそんなになさそう。でもコンスタントに目標達成しているし、たぶん現場との関係性は良好。社内外の板挟みにあってもヌルっとクリアしてきたんだな。
・群馬出身なのに広島で働きたいのか。結婚しているのかな?子供のこととかも考えると、働き方改善と給与維持が転職の目的かな?
★ってことは面接では主にPC能力のチェックと、希望条件の具体的なすり合わせを重点的にやろ!あと抽象的な思考ができるか知りたいし、5回くらい質問深堀って聞いたろ
【向いている人】
人が好きな人、というのは大前提として、それ以外に見落とされがちな観点を3つ。
①目の前の目標ではなく、長期的な目標に対してモチベーションが維持できる人
採用というのは欠員補充を除いて半年or1年スパンで計画が立てられるもの。会社が解決したい課題の大きさによって、さらにスパンは長くなる。営業のように毎月の目標というモチベーターがなくなる以上、長期的な目標に向けてコツコツと前進していることにやりがいが感じられる人は向いている。
②マルチタスクが得意な人
分析や企画、選考や業者との打ち合わせなど、とにかく細かい業務が多い。そして抜け漏れが結構重大なトラブルに発展したりもする。タスクが残っていると気持ち悪い、くらいの人は向いている。
③話が分かりやすい人
相手の理解度に合わせたコミュニケーションが取れる人。経営陣や現場、様々なタイプの求職者と対峙する仕事だから、自社のこと全く知らずに応募してきた求職者に小難しい説明してもいけないし、経営陣に順を追って説明しても「要するに何が言いたいの?」となる。相手の理解度や求めている内容を察知して会話内容を選べる人じゃないときつい。
【内定へのマイルストーン】
-応募
コンサルに限らず、応募は少しずつ行ったほうがいい。キャリアアドバイザーに言われるがまま
一気にたくさん応募してしまうと、面接前に十分な対策ができないから注意。ポイントは3つ
①常に書類選考合格の企業が2社以上あるように応募していく。
→心の余裕につながるよ!
②志望度の高い企業は早めに応募してしまう。
→応募締め切りになることも珍しくないよ!人事は採用計画を達成できたら求人closeしちゃうよ
③いろんなジャンルのコンサルも応募を検討する
→コンサルは一言でいうと課題解決請負人。ジャンルは違っても求められるスキルの根本は同じだから、もっと興味の持てる仕事が見つかるかもよ!
-面接
①志望動機は徹底的に磨きこむ。
→採用業務は未経験者からかなりの人気のある仕事。多分みんな採用業務の大変さとか知らないんよ。だからこそ採用業務の内容を徹底的に調べ上げ、そのうえでチャレンジしたいと考える理由を磨きこむ。実体験をもとに話せるとベスト。納得感が全然違う。
②身なりはカチッと決める
→朝必ずチェックするのは爪、頭髪、眉、髭、匂いの5項目。
カバンは手提げ(リュック不可)、靴下は黒、革靴は磨く、腕時計はシンプルなアナログタイプが好まれる傾向。
会社の顔といわれる部署だからこそ、尖った身なりは避けるのが無難。
③相手の雰囲気に合わせたコミュニケーション
→まじめな会話とフランクな会話の両方が求められる仕事だからこそ、相手のトーンに合わせて会話できるとベスト。
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